DRT様作品:「キャナルの願い 番外編」
 
 
 
私が人間だったら……
私は時々、こんなことを考えていた。
1日でもいい、人間になりたい、人間になってケインと……
「その願い叶えてあげましょうか?」
「へ?うわぁ!?」
不意に私の横から声が聞こえ、声のする方を向いてみる。
そこには見知らぬ男が立っていた。
歳は二十歳ぐらい、いやもっと若いかもしれない。白いTシャツに黒いGぱん、
青いGジャンに幼い顔立ちが若く見せてるのかもしれない。
「あなたは誰です?それにどこから入ってきたのですか?」
「私の名はシンジ、まぁ、あなた方のいうとこの神様というやつです」
「神様?」
この男はいきなり何を言い出すのだろうか。
自分から神様と名乗るなんて恥ずかしくないのだろうか。
「それで、どうやってここに来たんです?それに自分のこと神様って言って恥ずかしく
ないんですか?」
シンジと名乗る男は私の言葉に反応している気配が無かった。もしかして聞いて
いないのでは……
「ここには空間転移、まぁテレポートのようなもので来たんですよ。
ちなみに、私の存在が神様そのものというわけではなく、あなた方に言わせると私は
そういう存在と言われる者ということです」
「じゃあ、あなたはなんでここにいるんですか?」
「ですから、あなたの願いを叶えてあげるためですよ」
「私の願いを叶える?」
なぜ彼は、そんなことをするのだろうか。
それに、そんなことが彼に出来るのだろうか。
「なぜ、そんなことを?」
「いやぁ、実は最近暇を持て余してまして。それで暇つぶしにと誰か1人の願いでも
叶えてあげようかなと思いましてね。それであなたが選ばれたというわけです」
なんて、安易な理由なのだろうか。
でも、もし本当に願いを叶えてくれるのなら私は……
「あの、本当に願いを叶えてくれるんですか?……」
「ええ、ただし条件がありますがね」
「条件?条件っていったい?」
「ええ、それは……」

「ケイン、ちょっと来てくれませんか?」
「ああいいけど、何かあったのか?」
「来てくれれば分かります」
「分かった、今行く」

「どうしたんだキャナル?……キャナル!?」
ケインは私の姿を見て驚いてしまった。しかし、それはしかたがないだろう。
今の私はシーツを羽織っているとはいえ、シーツの下は何も着ていない、つまり裸の状態なのだから。
「ケイン……私を抱いてくれませんか?」
「何いってんだよキャナル……言ってる意味が分かっていってんのか……」
「お願いですケイン」
「だめだ、それに立体映像のお前を抱けるわけないだろう」
「大丈夫ですケイン、今の私は人間ですから」
「何だって?」
「ほら」
私はケインの手を取り、そしてその手を左胸に当ててあげた。
「これは……」
「感じますかケイン?私の鼓動が」
ケインの手が触れている所に私の鼓動が感じられた。ケインの顔を見てみると
驚きの表情を見せていた。
「いったい、どうしてこんなことが……」
「神様がやってくれたんです」
「神様?」
「ええ、今日神様が現れて、私の人間になりたいって願いを叶えてくれたんです。
ある、条件と引き換えに」
「条件?」
「今晩中に、自分が思いを寄せている人と一緒に自分のもう一つの願いを叶えること、
その条件で私は人間にしてもらえました」
「まさか、その願いって……」
「ケイン、あなたと1つになることです」
「………」
私は顔が赤くなっていくのを感じた。何しろ私は今、ケインにプロポーズを
しているのだから。
でも、ケインは呆然としたままだった。
「もし…もし、その願いが叶わなかったらどうなるんだ?」
「私は朝が来ると同時に消えてしまいます……」
「本当……なのか?」
「はい」
私の返事に沈黙が生まれた。もし、私の願いが叶わなければ私は消えてしまう。
そう、シンジさんにはっきりと言われたのだ。でも、私はここで消えたくはなかった。
ケインと1つになる、これが私が1番叶えたかった願いなのだから。
「あ……」
ケインの手が私の肩に触れたと思った瞬間、ケインの唇が私の唇と触れていた。
「いいのかキャナル?」
「来て、ケイン……」
ケインの言葉に私はシーツを脱ぎ捨てる。
「綺麗だ……」
「あんまり見ないでね。恥ずかしいから……」
ケインのつぶやきに、思わず顔が赤らんでしまう。
ケインが私の胸に顔を近づけていく、そして私の右の乳首に唇をつけた。
「ひぁ!?…あ…」
今まで感じたことの無い感覚に思わず声が出てしまう。
「あ……あ…いい…」
ケインはもう一方の乳首を左手で遊び始める。
「いい…あ……ああ……」
不意にケインの唇が私の乳首からはなれる。
「ここもやっとかないとな」
「え?…ひゃぁっ!?」
私のアソコをケインの舌がなめまわす。ケインが私のアソコをなめるたびに、
私は声をだし、感じてしまう。
「ああぁ…なんかくるのぉ…きちゃう…あああぁぁぁ…」
アソコをなめまわされていた時、私の意識は一瞬跳んでしまった。
「キャナル、いいかい?」
「きて、ケイン……きて…」
私の返事を聞いて、ケインは私のアソコに自分のものを入れていった。
「ああぁ…ひぐぅ……」
ケインのものが私の中に入った時、痛みが走った。
アソコを見てみると、血が流れていた。
「大丈夫かキャナル?」
「大丈夫……だから続けてケイン……」
「ああ」
ケインのものが動くたび、アソコの中でこすれていく。
そして、そのたびに痛みが引いていき感じていった。
「あああぁ…いい……またきちゃう……」
「今度は一緒にいくぜ、キャナル」
「ケイン……あああぁぁ……」
ケインの名を呼んだ時、私はまた意識が跳んでしまった。
そして、何か熱いものが私の中に流れてきた。
「ケイン…」
「キャナル…」
お互いの名を呼び合い、私達は唇をあわせた。
私は感謝している、シンジという名の神様に……
 
 

まったく何も無い空間で、シンジは1人たたずんでいた。
「キャナルさん、うまくいきましたかねぇ?まぁ、思いを寄せてる人と一緒に願いを
叶えないと消えてしまうなんてうそはいきすぎたかもしれないですね。
ま、あの二人ですから心配はないと思いますが……」
シンジは少し反省しながら、空間から消えていった。
 
 
 
 
 
あとがき
 
みなさん始めまして、DRTです。
さて、今回の投稿小説は私にとって始めてのH小説ですが、もし「こんなのHでも
なんでもない!」と思われた方、少し反省してます。何しろ始めて書いたものですので
表現が適切じゃないとこがあると思います。後「番外編とはなぜに?」と思われた方、
実は本編もちゃんと存在してます。番外編とは違う話の流れですが、
もし興味を持った方は HP 高橋百貨店 大阪本店 アドレスは http://www.lares.dti.ne.jp/~takahasi/
で掲載させてもらってるので見てみてください。では、ここで。
 
 
 



<以下、悪平コメント>
 
 
作:というわけで、最近更新さぼりまくりの悪平です。
  投稿作品第二弾は、DRT様の「キャナルの願い 番外編」です。
  なんかロスト・ユニバースって今人気なんでしょうかねぇ?
 
L:………をうい。
 
作:シンジって、やっぱり「彼」がモデルなんでしょうかねぇ?
  ロストの世界はかなり未来の銀河系っぽいですし、
  2016年のそのもっと先だったりすれば可能性があるのかなぁ〜とか
  一人で勝手に考えてます。
 
L:………おいこら。
 
作:DRT様のあとがきにもあるように、
  上記のページにはこれの別ストーリーともいえる本編が存在します。
  おいらも読ませていただきましたが、これがまたいい!
  おいらの中では「キャナル=ヴォルフィードの力を持つ人工知能」か、
  「ソードブレイカーの意識・ヴォルフィードの化身」というような感じなので
  キャナルが人間になるというのはある種カルチャーショック的衝撃があって
  非常に感動しました。
 
L:………こりゃ。
 
作:これからもみなさんどんどん投稿してくださいね〜。
  てなわけで、今回はこれにて。
  また次回お会いしましょう!!!
 
L:………まてこら。
 
作:あ゛あ゛っ!!捕まってしまった!!!
  あとがき書きまくってうやむやのうちに逃げてしまおう大作戦がぁぁっ!!

L:成功するかぁ、ンなもん!!!
 
作:案ずるより生むがやすし!!

L:関係ないんぢゃないの、それ?

作:……冷静につっこまれると……
 
L:それより、いー加減書きなさいよ、小説もどき。
 
作:うっ……
  いや、いろいろあってさぁ、試験とか、精神的ダメージとか……
  それに学校始まっちゃうと時間がさぁ……
 
L:言い訳せんでよろしい。
 
作:……近日中に何とかします……
 
L:はじめからそうやって素直になればいいのよ。
  じゃ、今度こそみなさん、また次回、近いうちにお会いしましょう〜〜〜
 
作:……なるべくがんばりますぅ……
 
 
 
 
 
 

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