DRT様作品:「なんでこんな事に II 」
 
 
 
「さぁオーフェン、警邏に行くわよ!」
いつもの宿に二人はいた。
黒髪黒目、着ている物まで黒で胸には力ある黒魔術師の称号ドラゴンの紋章を
下げている男オーフェンはスーツ姿の女性コギーをしばらく見つめるが、
やがてため息をつくとイスから立ち上がった。
「わかったよ、行きゃいいんだろ?」
「なんかこの頃オーフェンさんコギーさんの警邏に文句も言わないで
ついて行ってますけど、なんかあったんですか?」
宿の奥から、この宿の主人の息子であるマジクが姿を見せた。
マジクの問いにオーフェンはマジクを睨みつける。
「あの…ちょっと疑問に思っただけですから気にしないで下さい」
マジクはそういうとそそくさと宿の奥に戻ってしまった。
「さ、行くわよ」
「ああ…」
警邏といってもただ街を歩き回るだけの退屈なものだった。
「なぁ、コギー」
「何?」
「お前、まだあの時の事気にしてんのか?」
「なんで?」
オーフェンの問いにコギーはそっけなく返した。
(まさか、ほんとに気にしてないのか?)
オーフェンは胸中でつぶやくが、答えは出なかった。
そして、その日の夜……
「オーフェンいる?」
「コギーか?どうしたんだ?」
「ちょっと話しがしたくてね…入ってもいい?」
「ああ」
オーフェンの言葉のすぐ後に扉が開けられる。
扉の向こうにはコギーがいつもの姿で現れた。
「どうしたんだ、こんな夜中に?」
「今日はバグアップさんとマジク君がいないでしょ?」
確かに宿の主人バグアップと息子マジクは親戚の集まりがあるらしく
今は宿を留守にしていた。
「ちょっと人前では話せない事だから、今のうちに話しちゃおうと思って。
ねぇ、そこに座っていい?」
「ああ…」
オーフェンの言葉を聞くとコギーはオーフェンの近寄り、
彼が座っているベットに腰を下ろす。
「で、なんなんだ話しって?」
「まぁまぁ、そう焦らないでよキリランシェロ」
コギーの一言にオーフェンは眉を細める。しかし、すぐにいつもの表情に戻った。
「何の事だ?」
「とぼけったって無駄よ。前にキースにあなたの事を調べてもらったんだからね」
「どこまで知ってるんだ?」
オーフェンは観念したらしくため息をついた。
「あなたがチャイルドマンが手塩にかけ育てた暗殺者ってとこまで、
あなたがなぜ牙の塔を出たのかはまではわかんなかったけど」
「なるほどね…」
「ねぇ、なんで牙の塔を出たのよ?あのままいれば上級魔術師の
資格だって取れたんでしょ?」
「姉さんを探したかったんだ…」
「へ?」
いきなりのオーフェンの言葉にコギーは呆然としてしまう。
「詳しくは言えないが、あの日塔を追い出された姉を探すために俺はオーフェン(孤児)と名を変えて、姉を探すために塔を出たんだ」
「お姉さんがいたんだ?」
「といっても血は繋がっていないがな」
「お姉さんが好きだったの?」
「どうだろうな…でも、そうかもしれないが……」
「そんなの嫌よ!」
突然、コギーが大声を出した。
それにオーフェンは驚きコギーを見つめる。
「コギー?」
「最初あなたに会った時はあなたをチンピラとかそんな風に考えてた。
でも…でもあなたと付き合ってるうちにそんな考えはしなくなってた。
自分でもわからなかった…なんで考えなくなってたかが……
そして、あなたに抱かれた時に気付いたのよ…あなたが好きだったんだって……」
「コギー………」
「ねぇ、私だけを見てよ……」
コギーがそうつぶやくと、オーフェンにキスをした。
その時間が二人には長く感じられた……

「ああ…そこ……」
オーフェンにアソコを舐められ、コギーは感じていた。
「いい…あ……そこ…」
くちゅ
「あ…オーフェンの指が入ってくる……」
オーフェンにアソコを指で責められ、コギーは悶えていく。
「ああ…もっと……いじってぇ…」
コギーの言葉にオーフェンの指が激しく動く、
その動きにコギーは体を反らしイってしまった。
「ああぁぁぁ…」
コギーはそのままオーフェンに倒れこんだ。
「ねぇ…きて……」
コギーは誘うようにオーフェンに手を差し出した。
オーフェンはコギーに近づき、そして自分のものをコギーの中へと入れていった。
「あああぁぁ…」
オーフェンは自分のものをゆっくりと入れていく。
「動いて…オーフェン……」
「ああ…」
オーフェンがつぶやくと、動き出した。
「いい……もっと…突いて……」
コギーの言葉にオーフェンの動きが激しくなっていく。
「ああ…あ…いいよぉ……」
コギーはオーフェンに抱きつき、そしてオーフェンにつぶやいた。
「ねぇ…一緒にイっちゃお……」
「な!?」
「いいの…中に出しても……」
オーフェンはしばらく黙ってしまうが、やがてさらに動きが激しくなっていった。
「いいかコギー?」
「きて…オーフェン……」
コギーがつぶやくと、二人は一緒にイってしまった。
「ああぁぁ…熱いのが……流れてくる…」
「コギー……」
オーフェンはコギーの手を取り、コギーを見つめていた。

「さぁオーフェン、警邏に行くわよ!」
「またかよ…」
いつもの宿でいつもの二人はそこにいた。
「何よ、付き合ってくれったっていいじゃない」
「わかったよ、行きゃいいんだろ?」
「怪しいですわね」
オーフェンとコギーの間にコギーの妹、ウエイトレス姿のボギーが現れ、
二人を睨みつける。
「なんか最近お二人とも仲が良すぎるんじゃありませんか?」
「そ…そんな事無いわよ。ね、オーフェン?」
「ああ…」
二人は否定するが、二人の顔には冷や汗が流れているのがボギーにも
はっきりとわかる。
「やっぱり、何か隠してますわね?」
「だからそんなんじゃ…あ、こんな時間じゃない。
行くわよオーフェン」
「わかった!」
オーフェンが答えると、二人はそそくさと宿を出て行った。
「あ、お待ちになってオーフェン様!」
ボギーもまた、二人の後を追った。
「ついて来るわよ。どうするの?」
「仕方がねぇ、全力で逃げるぞ!」
「うん」
二人はお互いの手を取り、トトカンタ市の道を駆けて行った……
 
 
 
 
 
 
あとがき
 
作者:みなさんこんにちは、DRTです。
   今回の「なんでこんな事に II 」はいかがだったでしょうか?
   しかし、別な方の投稿小説を見てると自分の文法の未熟さが良くわかりますねぇ。
   私、ろじゃーさんの作品が結構気に入ってるんですよ。
   あのあとがきも面白いですし。ろじゃーさん、これを見てたらメール下さいね。
シンジ:あのな、こんなとこでそんなこというなよ。それにそんなにメールが欲しけりゃ
    自分から出せばいいだろ?
作者:まぁ、私にも色々とありますから。それに今は自分からメール出すのも
   大変な状態ですし。
シンジ:お前今年末に向けて色々とやってんだろ?お前忙しいのによく書けるよな。
作者:ま、結構苦労して書いてるからね。
L:ほう、苦労して書いてるねぇ……
作者:あの、何かあったんですか?
L:あんたの前回の2作品、よく見たら誤字があるじゃない。ちゃんと確認したの?
作者:いや、どうやら見逃してたみたいで。
L:見逃してたじゃないわよ。たく、反省くらいしなさいよね。
作者:反省したからって、間違いはもう直らないですからね。反省するだけ無駄でしょ?
L:ほう、そういう態度をとるわけ?(どこからともなく金属バットを取り出す)
作者:あの、それやめにしませんか?
L:ふっふっふっ、問答無用。
がしぃっ
(Lが振り落とした金属バットを真剣白刃取りで受け止める作者)
作者:だーかーらー、やめましょうよ……
L:あんた…やるわね……
作者:綺麗な顔が台無しですよ…
L:え、そう?
(力を緩め鏡を見るL)
作者:はあ、助かった……
L:て、許すと思ったかぁ!
がこん
(突然Lの足元の床が開き落ちて行くL)
L:ひいやあぁぁぁぁぁぁ……
作者:………
シンジ:お前、いつの間に落とし穴なんて作ったんだ?
作者:私知りませんよ……
シンジ:へ?じゃあ、誰が……
謎の銀髪の執事:あのぉ、すみません。
作者:はい?
謎の銀髪の執事:ここらへんに私が作った爆発付き落とし穴を知りませんか?
作者:それって……
どっごーん!
(突然Lが落ちた穴から爆発が起きる)
シンジ:あれじゃないか?
作者:どうしよう……
(穴から黒焦げになって出てきたL、どうやらわりと元気のようだ)
L:あんたら…覚悟はいい?
作者:ちょっと待て!それは私のせいじゃないぞ!こいつが原因なんだからな!
(謎の銀髪の執事を盾にする作者)
シンジ:いっとくが、俺のせいでもないぞ!
L:ふっふっふっ…問答無用……(どこからともなくピッケルを取り出す)
シンジ:どうするんだ…
作者:こうなれば…てなわけで、みなさんまたいつか会いましょう……
   (手を振りながら消えて行く作者)
シンジ:あー!自分だけ逃げてんじゃねぇ!(叫びながらシンジも消えて行く)
L:ち、逃げられたか…ま、変わりはいるしね。
謎の銀髪の執事:あの、なんで私を見てるんですか?
(この後、Lは謎の銀髪の執事に思いっきりやつあたりした後、気が済んだらしく
帰っていく。後に残ったもの、それは血を流しながら倒れている謎の銀髪の執事
だけだった。完)

 
 
 



<以下、悪平コメント>
 
 
作:というわけで、DRT様8作品目、「なんでこんな事に II 」です。
  最後の文字はローマ数字の2ですが、これは機種依存文字のおそれがあるので
  お約束の「大文字の"I"2つで代用」に変更させていただきました。
 
L:それって機種依存文字なの、本当に?
 
作:をっ、もう機嫌は直ったの?
 
L:何言ってんの、私は大らかなのよ☆
 
作:……深く追求はしないでおくけど。
  いや実は、Mac 系のページで文字化けしてるところがあって、
  機種名とかから判断するにおそらくローマ数字の2だろうな、と思えるのよ。
 
L:ンなくそいーかげんな基準でよく断言するわねー。
 
作:ま、読めないと気分悪いでしょ。
 
L:……まぁ、良い気分はしないわね。
 
作:じゃ、そんなこんなで、今回はこれにてっ!!
 
L:あっ、こらまて、とっとと自分の作品書きなさぁ〜〜〜〜〜い!!!
 


 
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