DRT様作品:「我が腕の中で眠れ少女」
 
 
 
「ねぇ、オーフェン。今日は宿屋に泊まろうよ」
「あのなぁ、クリーオウ……」
黒髪黒目、着ているものまで黒で統一し、胸には力ある魔術師の称号ドラゴンの紋章を
下げている男、オーフェンはジーンズに登山服姿の女の子、
クリーオウの言葉に頭を抱えてしまった。
「俺達には今はそんな余裕はねぇんだよ。
おい、マジク。俺達の今の全財産を答えてみろ」
「え〜と……確か30ソケットだったと思いましたけど………」
オーフェンと同じく、着ている服を黒で統一しているため、
オーフェンのミニチュア版に見える少年、マジクはオーフェンの問いに
少し考えてから答えた。
「聞いた通りだ。この額じゃ、泊まれもしねぇ……」
「ねぇ、オーフェン。早く早く!」
すでに街の関所に入ってしまったクリーオウの姿を見て、オーフェンはため息をついた。
「人の話しを聞いちゃいねぇし」
「お師様、いつものことですよ」
「そうだな……」
オーフェンはマジクの言葉に答えると、自分達もまた町の関所に向かい歩いたのだった。

「ねぇ、オーフェン。この宿屋なんかいいんじゃないの?」
「おい、クリーオウ。俺達には金が無いってさっき言ってたじゃ……」
だが、クリーオウはオーフェンの言葉を無視し、そのまま宿屋の中へと入ってしまう。
と、ポンという音と共に、紙ふぶきがクリーオウの頭上から降ってきた。
「おめでとうございます」
「へ?」
男性…たぶんこの宿屋の店員の1人だろう。
その男性の突然の言葉に、クリーオウは思わず声を漏らしてしまう。
それを見ていたオーフェンとマジクは、宿屋の中へと入っていった。
「あなたは私どもの宿屋が創立から1万人目のお客様でございます」
「それって……何か貰えるの?」
「はい、1万人目のあなた様には本日1泊3名様までの無料宿泊券を差し上げます」
と言いつつ、店員は目録をクリーオウに手渡した。
「どうやら、今日の宿……決まっちゃったみたいですね」
「ああ……」
マジクの言葉にオーフェンは答えながらも、クリーオウと共に宿屋の部屋へと
案内されていくのだった。

「感謝しなさいよ。私のおかげでこの宿屋にただで泊まれたんだから」
「はいはい、ありがとよ」
「そうじゃないでしょ。ありがとうございます、クリーオウ様でしょ」
(このアマ…)
と、オーフェンは胸中でつぶやきながら部屋を見回した。
部屋はツインの部屋なのだが、こことは別にクリーオウ用にシングルの
部屋も用意されている。
部屋の内装はかなり凝っていて、上品な感じがする。
普通に泊まればかなりの額を払わなければ泊まれないだろうと、オーフェンは思った。
「それじゃ、私は部屋に戻るわね。そうだ、ねぇオーフェン、
後で私の部屋に来てくれない?」
「あ、なんでだよ?」
「ちょっとね……じゃ、待ってるね」
そう言いながら、クリーオウは自分の部屋へと戻っていった。
「どうしたんでしょうかね、クリーオウ?」
「知るか……」
そう言いながら、オーフェンはベットに横になってしまった。

あれから、どれくらい時が過ぎただろう。
オーフェンは目を覚ますと、ゆっくりと起き上がった。
「俺どうして……そっか…寝ちまったのか……そういや!」
不意に、オーフェンはクリーオウの言葉を思い出した。
ちなみにマジクはすやすやと完全に熟睡している。
「クリーオウに呼ばれてたんだっけ。どうすっかなぁ……
こんな時間だし起きてるわけ……」
そこまで言いかけて、オーフェンはベットから立ち上がると、
クリーオウの部屋へと向かって行った。
後でなんで来なかったのと、責められるのが嫌だったのだからなのだが。
しばらくして、クリーオウの部屋のドアの前に立つと、
オーフェンは軽くドアをノックした。
「俺だ、オーフェンだ……起きてるかクリーオウ?」
オーフェンが小声で話すが、向こうからは何も聞こえてこない。
やはり寝てしまったかと思い、オーフェンがドアから離れようとした。
「オーフェン?もう、いつまで待たせるのよ。さぁ、入って」
その言葉に、オーフェンはため息をつくと、ドアのノブを回し中へと入っていった。
中は、オーフェンとマジクの部屋とは変わりは無かった。
ただ違うとこがあるとすれば、オーフェンの部屋はベットが2つに対し、
クリーオウの部屋はベットが1つというとこだろう。
だが、そのベットもオーフェンのところは1人寝るのがやっと大きさに対し、
クリーオウのところは2人寝ても余裕があるくらいの大きさだった。
「で、何のようだ?」
オーフェンは寝間着姿…たぶんこの宿屋が用意している寝間着だろう。
その寝間着を着ているクリーオウの姿を見ながら問いただした。
「ちょっと、付き合って欲しいのよ」
「付き合うって…おい……」
オーフェンが何かを言いかけている時、クリーオウは突然寝間着のボタンを外し、
寝間着の上を脱いでしまう。
寝間着の上を脱いでしまったクリーオウの上半身はまったく何もつけてはいない……
つまり裸の状態だった。
「な……なにやってんだ…お前………」
「何って?脱いでるのよ?」
と言いつつ、クリーオウは下も脱いでしまうと、完全に一糸まとわぬ姿……
つまり、全身裸になってしまっていた。
「な…なんで裸に?」
「何って……待ってるのよ」
「え?」
思いがけないクリーオウの言葉に、オーフェンは思わずドキッとしていまう。
「こういう時って、男の人が女の人を抱くのよね」
(なるほど……そういうことか………)
オーフェンはため息をつくと、クリーオウに近づいていった。
「ん……」
と、そのままクリーオウの唇を奪うと、自分の舌をクリーオウの舌と絡めていく。
その行為に、クリーオウはオーフェンに委ねていた。
オーフェンはその反応が嫌がってるもので無いと確認すると、
そのままクリーオウをベットに押し倒してしまうのだった。

「あ…いい……ああっ!」
オーフェンは左手でクリーオウの胸を揉み、右手でアソコをなぞっていた。
その動きに合わせて、クリーオウは声を漏らしてしまう。
「ひゃ!」
オーフェンの指がクリーオウのアソコとアナルの中に入っていく。
クリーオウはオーフェンの指が中に入っていく事で、声を上げ悶えていった。
オーフェンはその様子を見ながら、クリーオウの乳首を口に含み、そして……
「いつっ!」
いきなりオーフェンに乳首を噛まれ、クリーオウは快楽から引き戻されそうになる。
だが、オーフェンの指はそのままクリーオウの中に入っていたため、
クリーオウは再び快楽に身を委ねてしまう。
「ねぇ…オーフェン……もう入れて…」
「だめだ、ちゃんとご奉仕してからだ」
そういうと、オーフェンは指を抜き、ベットに座り込んでしまう。
クリーオウは一瞬躊躇してしまいそうになるが欲望に勝てず、
オーフェンのズボンを脱がすと、出てきたオーフェンのものを自分の口に含んだ。
「ん…んん……」
右手でつかみながら、口の中でオーフェンのものを舐めまわし、
空いている左手で自分のアソコをいじっていた。
「あ…いつ見ても…オーフェンのものって……大きい…」
クリーオウのオーフェンのものを舐めまわす顔が恍惚のものへとなっていく。
「じゃあ、入れてやるから、四つん這いになれよ」
「…うん……」
オーフェンに言われた通りに、クリーオウが四つん這いになると、
オーフェンは自分のものをクリーオウの中へとゆっくりと入れていった。
ずぬぬぬ
「う…ああ……」
すでにクリーオウのアソコは充分に濡れていたため、
すんなりとオーフェンのものを受け入れた。
「動くぞ」
「うん……ああ…」
クリーオウの返事を聞いて、オーフェンは動き始めた。
「あ…い……ああ…いい……もっと…突いて……」
オーフェンの動きに、クリーオウは快楽に落ちていく。
「いい……いいよぉ…」
「おい、そんなに締め付けるな。出ちまうぞ」
「いいよ……一緒にイっちゃおう…オーフェン………」
「しょうがねぇなぁ……」
「ああ!」
オーフェンがそう答えると、オーフェンの動きは激しくなった。
その激しさに、クリーオウの理性は無くなりそうになる。
「い……イっちゃう…イっちゃうよぉ………」
「いくぞ、クリーオウ」
「ああ!オーフェン!」
クリーオウがオーフェンの名を呼んだ時、クリーオウの中にオーフェンの
白い液が入ってきた。それと同時に、クリーオウもイってしまう。
「オーフェンのが……私の中に入ってくる…」
そういいながら、クリーオウはオーフェンにもたれかかってしまったのだった。

「ねぇ、オーフェン」
「なんだよ?」
「私出来ちゃったみたい……」
「な!?」
クリーオウの発言に、オーフェンはまともに驚いてしまった。
何しろ、オーフェンにしてみれば心当たりがありすぎるのだ。
「て、うそよ」
クリーオウにそう言われて、オーフェンは顔を引きつらせていた。
「お前なぁ……」
「ふふふ…でも、本当にオーフェンの子供生みたいな……」
「クリーオウ?」
「おやすみ、オーフェン」
オーフェンが何かを聞こうとした時、クリーオウはすでに寝息をたてていた。
「たく、このわがまま娘は……」
オーフェンはそんなことを言いながら、クリーオウの寝顔を見るとふっと笑い、
オーフェンもまた、眠りについたのだった………

「ふあぁ……おはようございます。お師様…」
マジクが目を覚ますと、隣で寝ているはずのオーフェンにあいさつした。
だが、隣のベットにはオーフェンの姿は無く、マジクは辺りを見回してしまう。
「どうしたんだろ、お師様?もしかして、もう食堂にでも行っちゃたのかな?」
そんな事を思いつつ、マジクは部屋を出てクリーオウの部屋へと向かった。
たぶんまだ寝ているから、起こしてあげようと思ったからなのだが。
「クリーオウ、いるかい?」
マジクがクリーオウの部屋のドアをノックし呼びかけるが、
クリーオウの返事は無かった。
「どうしたんだろ?て…あれ?」
マジクがドアのノブを回すとすんなりと回り、ドアが開いてしまった。
「入るね…クリーオウ……」
そう言いつつ、マジクはクリーオウの部屋へと入っていった。
クリーオウの部屋でマジクが見たもの、それは………
「な……なんでお師様が…クリーオウと寝てるんだ!?」
裸のまま寝ているクリーオウの横に、寝ているオーフェンの姿を見て、
マジクは思わず声を上げてしまった。
そして、目を覚ましたオーフェンとクリーオウによって、
マジクがふっ飛ばされるのは、このすぐ後だったりする………
 
 
 
 
 
 
あとがき
 
作者:みなさんお久しぶりです。実は2週間ほどで出そうかなぁとは思っていたのですが、
   ネタにつまってたことと、私の都合で遅れてました。
   待ってたみなさんごめんなさいね。
L:何よ?その都合って?
シンジ:出たあぁぁ!
L:いきなり騒ぐんじゃない!
シンジ:だって……前回の仕返しに来たんだろ?
L:あのねぇ、私がそんな事するような人に見える?
シンジ:見える!て、いうかあんた人じゃないだろ。
L:あんたは………
作者:まぁまぁ、2人とも落ち着いてくださいよ。
L:で、あんたの都合ってなんなの?
作者:はぁ…実は連載ものをやってましてね。
   それを書いてて、これを書く時間がなかなか作れなかったんですよ。
L:あんた確か週3本のペースで書いてるんでしょ?
  だったら、結構時間があるんじゃ?
作者:いやぁ…実は連載7つも抱えてて、週4〜6本のペースで書いてるんですけど、
   なかなか大変でして。
L:………………ほんとなの?
シンジ:ああ…それにほとんどはこいつの思いつきで始まったのばっかなんだけどな。
作者:ははは、まぁ私の新しい連載しているHPのアドレスは
   0→Start
   http://www02.u-page.so-net.ne.jp/ka2/akie/start.htm
   世界創成期
   http://www.aay.mtci.ne.jp/~sudouke/
      作者の趣味のページ
   http://www.alles.or.jp/~yokooj/
      日常天国
   http://home4.highway.ne.jp/ruiHP/index.htm
   で、私の小説を載せて頂いてるので、興味を持った方は見に行ってみて下さい。
シンジ:そういや、Lもこいつの小説に出てるんだよな。
L:え?ほんとなのそれ?
作者:ええ、ナイトメアって役で出てますよ。
L:本当?でさ、私の役って何?やっぱり、私が主役なんでしょ?
作者:………はぁ…
L:何よ?そのため息は?
シンジ:いやぁ……世の中、知らぬが仏ってこともあるからなぁ。
作者:そうですよねぇ。これは知らない方がいいですよねぇ。
L:ふ〜ん、そういう事いうんだ?
作者:何、嬉々と金属バット振ってるんですか?
L:何、あの時の礼も兼ねて、素振りでもしようかなってね。
シンジ:やっぱ、根に持ってやがる………
作者:しょうがないですねぇ。はい、これ。
(Lに連載している小説の原稿を渡した)
L:始めからそうすればいいのよ。どれどれ……
(原稿に目を通すL。しばらくして、いきなり固まってしまった)
シンジ:あ〜あ、だから見なけりゃよかったのに。
作者:ま、Lさんはあのままにしときましょう。
   では、みなさん。また、いつか会いましょう。
(手を振りながら、作者とシンジは去っていった。
だが、相変わらずLは固まったまま何かをつぶやき続けている。
これが私…これが私…と。 完)
 
 
 



<以下、悪平コメント>
 
 
作:というわけで、DRT様9作品目、「我が腕の中で眠れ少女」です。
 
  ………………おろ?
  Lがいないぞ。
 
  まぁいいや。
  ちょうど試験期間で忙しいし。
 
  さて、当方のページも10万アクセスを突破したことですし、
  試験期間が終わったら新作を何とかしたいかなぁ、と思っておりますので
  もうしばらくお待ちください(^^;
 
 
 
 
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