「へっくしょん!」
「大丈夫か?千鳥」
「あー、何とかね」
かなめはそう言って毛布をいっそう身体に巻きつける。
湖から何とか這い出た後、宗介の用意していた携帯燃料とかで火を起こして濡れた服を乾かし、これまた
宗介の用意した毛布で体を包んだ。
「それにしても良くこんなの持ってきてたわね」
「備えあれば憂い無し、持ってくるに越したことは無いだろう」
「まーね、本当に助かったわ」
「いや、君に迷惑を書けているお詫びにと連れて来たのに…申し訳無い」
「や、やだソースケったらこれは私がドジったんだから気にしなくてもいいのよ」
「しかし…」
「ほら、あんたこそこの間風邪ひいてたんだからぶり返すんじゃないの?もっと着ておかないと」
そう言ってかなめは宋介の毛布をちゃんとかぶせる。
「ありがとう。…優しいな千鳥は」
「えっ?」
「いつも俺に気を掛けてくれて本当に助かってる。君がいなかったら俺はもっと周囲に迷惑を掛けている
だろう」
「そんな、そっちこそ命の恩人なんだから…」
かなめはどきどきしながら言葉を交わす。
「いや、君は本当に素晴らしい女性だ。俺はそんな君が…」
宗介は言葉を切ると暫く黙っている。そして決心したらしくかなめを真っ直ぐ見つめると、
「好きだ」
「?!」
かなめはいきなりの宗介の告白にびっくりする。
(えっ、何?どういうこと?ソースケが私の事好きって?!嘘ぉ!でもそんな事って…)
かなめは顔を赤くしながらうつむく、宗介は慌てて、
「い、いやそのいきなりこんな事言われても君には迷惑だろう。わ、忘れて…」
その先の言葉は言えなかった。かなめが抱きついてきたからである。
「ち、千鳥…?」
「私も…」
かなめは宗介の顔を見上げると、
「私も好きだよ。ソースケ…」
「千鳥…」
二人は見詰め合うとそのまま唇を重ねた。
二人は身に纏っていた毛布を敷くとその上に横になり抱き合う。
「…いいのか?」
宗介が聞いてくる。かなめは微笑むと、
「いいよ…ソースケだったら」
そして再びキスをすると宗介は手を伸ばし、かなめの胸を愛撫する。
「はぁっ!ふぅっ!」
かなめが悶える。結構敏感なようである。
そのまま宗介は堅く尖ってきた乳首を口に含み舌で転がす。
「ああっ、ソースケぇ!」
かなめは宗介の頭を押さえると首をイヤイヤするように振る。
宗介はそのまま右手を伸ばすとかなめの秘所に触れる。秘所はすでに湿り気を帯びていた。
宗介は中指で秘唇を擦り、ときたまにその上にある陰核に触れる。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
かなめがいっそうの嬌声を放つと宗介は頭を秘所のほうに移動させる。
「あ…ソースケ…そこは汚いわ…」
かなめが止めに入るが、
「汚いものか、俺は千鳥の全てを愛している。汚いところなど千鳥には無い」
「ソースケ…私も…してあげる…」
そう言うと二人は69の体勢となった。
かなめは宗介の肉棒を恐る恐る触る。
(わ〜〜、男の子ってこんなになってるんだ。熱くて…堅い…)
そのままかなめは肉棒を撫で上げ、ゆっくりとキスをする。肉棒はピクンと反応する。
(ふふっ、なんか可愛い…)
そしてかなめは舌をちろちろと出して舐めあげる。
「うっ!ち、千鳥…」
宗介はこみ上げてくる射精感に耐えるようにかなめの秘所を舐め始める。
「ふぅっ…ううっ!」
今度はかなめが喘ぎ出す。かなめはそのまま快楽のままに肉棒を口に含む。そして頭を上下に動かした。
辺りはただお互いの愛撫をする湿った音が響き、そして暫くした後二人は同時に絶頂を迎えた。
「あああああああああああっ?!」
「ううっ!」
宗介もかなめもお互いの性器から噴出する液体によって顔を濡らした。
暫く荒く息をついた後、宗介が、
「す、すまん我慢できなかった…」
「いいよ、私もソースケの顔を濡らしちゃったしお相子よ」
「千鳥…」
「かなめって呼んで…」
「かなめ…愛している」
「私もよ…ソースケ…」
そして顔が汚れているにも関わらずキスをする。お互いに口を離した後かなめは宗介の肉棒が再びそそり
立っていくのを見た。
「ふふっ、ソースケったらもうこんなにして…」
「す、すまん…」
「いいわ、来てソースケ…」
「かなめ…」
二人は抱き合い、宗介は自分の肉棒を掴み、かなめの秘所に当てる。
「いくぞ…」
「優しくしてね…」
そして宗介は腰をゆっくり進めた。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
かなめは悶え、無意識に宗介を抱きしめる。その時に脇腹の傷跡に触れる。
(あっ、この傷あの時…私を守ってできた傷…)
あの時宗介は怪我をしながらもかなめを守り、そしてかなめは宗介と一緒に帰ろうと約束したのだった。
(あの時…ソースケが自分の命を犠牲にするのを怒ったっけ…)
そんなことを思い出しているうちに破瓜の痛みも薄らいで、代わりに快感が込み上げて来る。
「ああっ!ソースケぇ!いいっ!」
かなめは足を腰に回してそのまま抱き付いてきて、宗介にキスをする。
(今…ソースケと一緒になっている…このまま離れたくない!いつまでも一緒に…)
「はぁっ!ソースケ!また来る、来る、イっちゃうぅぅぅぅぅ!」
「かなめ!」
そしてかなめは深く繋がった状態で宗介の精を感じた。
(ソースケのが…いっぱい…温かいのが入ってくる…)
日も暮れ始め、服も乾いたことだし二人は帰る事にした。
「ねぇ、ソースケ…」
かなめは宗介に離しかける。
「どうした?かなめ?」
「もし、私を護衛するような必要がなくなったら…やっぱり日本には居なくなるの?」
「かなめ…」
「そうなったら私、私…」
思わず涙が出てきそうになったときに宗介が抱きしめる。
「俺は誓う」
宗介は真剣な表情でかなめに言う。
「この先どんな事があっても俺はかなめの側に居ると」
「ソースケ…」
「そして永遠にお前を守る…」
そして二人はキスをする。二人の唇をかなめの嬉し涙が濡らした。
あとがき
作:できました!フルメタの十八禁!
由:普通のパロディ連載のほうを次に書くって言ってなかったっけ?
作:いや、なんかむしょうに書きたくなってきて…
由:オイオイ
作:しかも今回はいつもより恋愛の度合いが高くなるようにしてみたのですが…
由:でも十八禁は十八禁
作:そう言うなよ…セリフ考えるの大変だったんだから
由:そうね、一度もまともな恋愛すらしたことの無い男が一生懸命経験したことの無いことを考えてたん
だものね。大変だったでしょう
作:ううっ…
由:なに泣いてるの?
作:こいつ…いつか殺してやる
由:まあそんな作者の不可能な言葉は無視して、次にいきましょう
作:……オイ
由:なによそんなところで拗ねるんだったらさっさと小説の続き書いてなさいよ
作:ハイハイ判りましたよ!書きゃぁいいんだろ書きゃぁ!
由:なに逆ギレしてんのよ…これでも飲んで落ち着きなさい
作:コーヒーか…コーラがいいのにな…
由:ほお…人が淹れたのが飲めないと…
作:飲ませていただきます!
(そう言ってコーヒーを一気に飲み干す作者、中に入れた睡眠薬が効いたようですぐに眠りこける。その
後作者を担ぎ上げた由香里は富士の樹海に放り込み帰っていく、誰もいなくなった舞台にひっそりと静か
なまま幕が下りていく)