ライムが目を覚ましたとき、他の布団は片付けられ、彼女の布団だけが
その場に残されていた。春のポカポカなお日サマが、部屋の隅だけに照り込んでいる。
トントントントントントン……
聞こえてくるリズムの良い包丁の音に引かれ、ライムはパジャマ姿のまま
階下へと下りていった。
(なんか、調子 悪いな……)
頭の中がボヤーっとする。昨日、ブラッドベリーに飲まされた『大吟醸・鬼殺し』のせいだろうか。
階段の途中で立ち止まり 1階を見渡す。小樽とブラッドベリーは出掛けたらしく、姿はない。自分の朝ゴハンは……やっぱり無かった。現在時刻11時40分──考えてみれば、片付けられて当然の時間だった。
ふと、ライムはチェリーの事を見る。既に昼食の準備を始めているらしく、こちらに気付く気配はなかった。
ドクン
突然、チェリーを見つめていたライムの乙女回路が高鳴る。それと同時に彼女の意識は遠くなり──
ライムの足は、自然に2階へと向かった。
しばらくして……
「どうしたの、ライム? 朝ゴハンなら もう片付けちゃったわよ」
自分の背後に立つライムの気配を察知して、チェリーは口を開いた。
「………………」
返事が無い。いつもなら、「おなかすいたー」とか「ごはんちょーだーい」とか駄々をこねたりするのだが……
様子がおかしいと思ったチェリーが振り返ろうとした瞬間、
ぎゅっ
チェリーは背後から抱き締められる。
「ちょっと、ライ──」
チェリーは言いかけるが、ライムの耳元でささやく『ある言葉』を聞いて、動けなくなってしまった。どうやら、チェリーでも知らない『動作停止コマンド』だったようだ。
その後、チェリーは畳の上に寝かされ──そして、されるがままとなった。
チェリーに意識や感覚はあるものの、体がまったく言うことをきかない。
「やだ……ライム……やめて!」
声も出せる。チェリーは懇願するが、ライムの動作は止まらない。
身動きが取れないまま チェリーの服は一枚一枚剥ぎ取られていく。
「ねぇ……何をする気なの?」
「こうするのよ」
「きゃうっ!」
突然、ライムの手がチェリーの胸にじかに触れ、そこを揉み始める。
「ああん……や、やめ…ひゃあ!」
しばらく揉んだ後、今度は舌を這わせ始める。チェリーは快感に身をまかせそうになるのを必死で耐えていた。
「あら? 乳首が立ってるわね」
ライムのいやらしく 冷たい声がチェリーの耳に届く。
その時、ライムの目つきが普段とまったく違うことに、チェリーは初めて気付き──恐怖した。
「お願い、やめてぇ…」
これ以上、なにをされるか分からない。チェリーは涙目になって言った。
「駄目よ…お楽しみは これからなんだから……」
言葉と同時に、ライムの指がチェリーの一番 感じやすい部分を パンティごしになぞる。
「い……やぁ…あぁぁ…はぁん…あっ、あぁん! はぁ…ん……」
チェリーはかなり敏感だった。少し撫でただけでもピクンと身体を反らせる。(こーゆー『条件反射』だけは、体が動いた)
その仕種が、ライムをさらに楽しませていることは言うまでもない。
「うふ……かわいい」
ライムの指が、パンティの脇から チェリーの膣に侵入してくる。
「はうっ! ………あぁ…うぅん……ぁはっ! あぁっ! …んん…あ…はぁんっ!」
ライムの指が、チェリーの膣の中でゆっくりと動く。
「どう? 気持ちいい?」
「だ…め……ら、ライ…ムぅ……もう……もう…!」
彼女の膣が収縮していく。絶頂が近い。
「あああああああんっ!!」
チェリーのの膣が一気に収縮し、ライムの指を ちぎれそうなくらい挟み込む。
「はぁ…はぁ…はぁ……んっ!」
「こんなに出しちゃって…… チェリーったら、いやらしいのね……」
ライムは指を抜き、チェリーの顔の前で開いたり閉じたりした。愛液が
糸をひいてしたたり落ちる。
「脱がすわよ…」
そう言うと、ライムはチェリーからパンティを脱がした。
「嫌っ! 見ないで」
言ってはみるものの、結局は無意味だった。
あらわになった、チェリーの“あそこ”。すでに溢れんばかりに愛液が出てきている。
「ねぇ、チェリー? これが何だか、分かる?」
言って、ライムは とてつもなく大きい男根の形をしたモノを取り出した。
「え…ま、まさか……」
チェリーの顔が、恐怖に青ざめる。
「……これ、入れてあげる」
「そんなの…入るワケないじゃない!」
「あら? それはどうかしら?」
イタズラっぽく笑ってみせると、ライムは手にしたモノをチェリーの中へと
押し込みはじめる。
「あっ…つっ……くぅっ……!」
先端が少し入ったろころで、チェリーの表情が苦痛に歪む。
「大丈夫よ。すぐに気持ちよくなるから」
言って、さらにモノを押し込むライム。
「あぅっ!」
モノが何かに引っ掛かり、チェリーはさらに痛みに襲われた。
チェリーの入り口から、愛液に混じって 赤い液体が流れ出る。
それでもライムの押し込む力は緩まない。
「あ……あっ!! ああっ!! 」
次第に、痛みが快感へと変化していく。
「あっ!! ああんっ!! ああぁっ!!!」
ついにチェリーの奥まで達したモノを ライムはさらに押したり引いたりして動かす。チェリーの狭い膣とモノのこすれる淫猥な音が、官能的で可愛らしい声とともに
間宮家の居間に響く。
「あぁんっ!! あくぅっ!! ああぁん!! あんっ!! はぁっ!! はぁんっ!!
あぁんっ!! あっ、あっ、あっ、あぁぁんっ!!」
つい先程から快楽の虜となっていたチェリーだったが、そろそろ限界のようだ。あえぎ声が激しくなる。
そして──
「も、もうっ! ……あああああっっ!!!!」
チェリーはイった。
「……まだまだよ……快楽に溺れなさい」
イったせいで息の上がったチェリーに、ライムはつぶやくと、手に持ったリモコンのスイッチを押した。
ういいいいぃぃぃぃぃいん……
「いやああああああああああああ!!!!!」
チェリーの中で激しく動きだしたモノのせいで、チェリーはその後、何度も絶頂を繰り返した。
快感の中、チェリーの意識は遠ざかっていき……
「悪いね、小樽。買い物にまで付きあってもらっちゃって……」
かさはり長屋の隣町を、小樽とブラッドベリーは比較的ゆっくりと歩いていた。
「別にかまわねぇよ。俺も欲しい物があったからな」
「そ、そうかい?」
優しく答えた小樽に、ブラッドベリーは頬を赤くした。
(やっぱり、あたしはコイツにホれてるんだ……)
そんな事を実感したりしていた。
──ふと、彼女の嗅覚センサーに煮物のコゲる匂いが感知される。
(方角:南南西、距離:約1千米……これって!)
ブラッドベリーにだって、これくらいの状況解析能力はある。
「小樽、悪い。先に行かせてもらうよ!」
「ちょ、おい! ブラッドベリー!」
小樽の制止も聞かず、ブラッドベリーは駆け出した。事情説明のヒマは、多分
無かった。
「やっぱり、ウチか……」
目的地に到着したブラッドベリーは、ため息を吐いた。間宮家の土間の煙突から、真っ黒な煙が上がっていた。
ガラッ…
「おい、チェリー! ──……!!!?」
ブラッドベリーは、戸を開けるなり絶句してしまった。
彼女が見たのは、ブルブルと動くバイブレーターを股間に挿入したまま気絶した
チェリーのあられも無い姿だった。