朝の目覚め
チュン・チチ・・・
(ん?・・・なんでぇ?この感じは・・・)
いつもと変わらないはずの朝。しかしその朝、小樽は違和感を感じていた。
何かが体を這うような感覚。くすぐったい、でも決して嫌悪感はない。むしろ好意的な感覚だ。
(いったい何が?・・・どぉしたんだ・・・)
未だ目覚めていない小樽の意識は、しかしその感覚が現実の物であることだけは分かっていた。
その感覚は次第に体を支配し、高揚させていく。体の火照りと謎の感覚は徐々に下半身に集中していき、毎朝自己主張する彼の息子周辺に集結していった。
「・・・・・・ん?・・・・んんぇぇええっっっ!!!???」
そっと開けた小樽の目には、すでに完全に成長しきった自分の息子を舌で弄ぶライムの姿が!
「ララララララララララララララララララララララライム!!!!!いったい何をぉおっっ!?」
あまりの驚きに叫びそうになる小樽。しかし、まだチェリーとブラッドベリーが寝ていることに気づき、そして何よりライムの舌先が彼の逸物を舐め上げる刺激に言葉の後半は情けないほどに小声になってしまう。
「・・・あ、小樽、オハヨ☆・・チュッ☆」
いつもよりややしっとりとした口調で朝の挨拶をしながら先端にキスをするライム。
「おおぅ・・・じゃねぇ!いったい何を・・・」
「れろぉ〜っ・・・あのね、こうしたら小樽が喜ぶかなって・・・」
「いったいどこでそんな知識を・・・う゛あ゛っ!そ、そんな所を舐め上げるんぢゃねぇ!」
とても現実の物とは思えないその状況に、すでに小樽の息子は我慢の限界。小樽は最後の理性を振り絞って抵抗してはいるが、すでに彼の手はライムの頭を押さえていた。
「小樽・・・イヤなの?」
純粋無垢な瞳を上目遣いにして、自分の息子に頬ずりするライムの表情は、どこか寂しく、どこか悩ましげだった。
自分が好意を持つ人物にこんな表情をされて、拒絶できる男はいるだろうか!いや、いようはずがない!!!(断言)
「あ・・・いやその・・・」
小樽が何か言おうとしたその瞬間。
「クスクス・・・気持ちいいんでしょ?・・・はむ・・・」
小悪魔のような笑みを浮かべたライムが再び小樽を責め立てる。
「ぅあ・・・ライム・・・」
巾着袋をくわえられ、思わず声を上げる小樽。それを見たライムは満足げな笑顔を浮かべながら、既にライムの唾液と小樽自身の分泌物まみれになっている逸物をそっと握り、上下にシャウトする。
ジュッ、ジュッ、チュッ、ジュッ・・・
「うっ・・・ぁっ・・・くっ・・・ううっ・・・」
「クス・・・小樽、カワイイ・・・」
すっかりライムにリードされ、その手の動きに同調して声を出してしまう小樽。そんな小樽の反応を楽しみながら、ライムはゆっくりと体制を起こす。勿論右手でシャウトすることは止めない。
「小樽・・・ダイスキ・・・んっ」
「んんぅっ!?」
いつもと同じ台詞。しかし、いつもと違う言い方。そして、その台詞を発した唇は、小樽の唇を塞いでいた。
(ライム・・・そんなに・・・)
ライムの思いを痛感し、小樽の心は驚きとも喜びとも着かない感情に満ち満ちていく。そしてその感情は小樽自身を刺激していく。
「む、むいむ、むうむむぅ・・・」
達しようとする息子を押さえつつ、小樽はライムに手を離すように伝えようとするが、そのことを知ってか知らずか、ライムは妖艶な表情で唇を塞いだままライムを離さない。肘と腕で背中を、手で頭を押さえる彼女の腕力に小樽はかなうはずもなく、あまつさえ言葉を発しようと開けた口の中にライムの舌が進入してくる。
「んふ・・・んんっ・・・はふ・・・」
「ふぁ・・・ライっ・・・ちょ・・・うっ!」
(も、もう駄目だぁぁっ!!!!!)
ライムの舌と右手、そして密着した彼女の体とその放漫な胸の感覚に、ついに限界に達する小樽。
「ンンッ!・・・くっ!!うっ!!」
びゅるっ!びゅくっ、びゅくっ・・・
「ンッ、んふぅ・・・ふぅ、わぁ、小樽すごい・・・」
小樽の絶頂を感じたライムはようやく唇を離す。そのまだ離さない右手と、彼女の体全体、いや、顔にまで白濁液が降りかかり、部屋には男性特有の香りが漂う。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・」
「ふふっ・・・」
息の荒いライムをいとおしげに眺めながら、その右手をそっと口元に持ってくるライム。
ぺろっ・・・
「!・・ら、ライム・・・」
「はぁ・・・小樽のセイエキ・・・美味しい・・・」
その手にべっとりと付いた精液を残らず舐め取るライム。それだけでは飽きたらず、体に着いた物をすくい取り、舐める。
その妖艶な光景に小樽はすっかり硬直してしまう。
「あは、小樽、元気☆」
・・・息子の方もすっかり硬直してしまったようである。
「・・・すごい・・・」
その立派な逸物を改めて見るライム。その太股は泉からわき出る聖水できらきらと光り、顔は火照っていた。
「もう・・・だめ。」
「え・・・???」
その言葉の意味が分からない小樽は眉をひそめる。しかし、ライムの行動ですぐさまその真意を知ると、顔を真っ赤にしてうろたえる。
「ちょ、ライム!?」
「小樽ぅ・・・コレ・・・ちょぉだいぃ・・・」
「ま、ままままままてライム!」
「ダメなの・・・アツイのぉ・・・」
右手で小樽の顔を、左手で小樽自身にそっと触れると、彼を自分の中にゆっくりと導くライム。
くぷっ
「ぁああああっっっっ!!!」
「はぅうっ!?」
歓喜の声を上げる女と、初めての感覚に驚く男。
「嬉しいな・・・ンンッ・・小樽と・・・ァン・・・一つになれたんだね☆」
「ラ、ライム・・・」
「何?・・・アン・・・小樽ぅ・・・」
「後悔・・ウッ・・・しないんだな?」
「お願い・・・小樽・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
小樽は気づいていた。彼の体が既にライムを求めていることに。
そして、目の前の可愛らしい小悪魔のお願いは、彼から理性を奪い去った。
ずんっ!
「アアッ☆」
ぐちゅっ、じゅりゅっ、ずちゅっ・・・
「小樽、小樽、小樽ぅっっっ!!!」
騎上位でライムを愛する小樽。一心不乱に愛しい彼女に愛情を注ぐ。今は全てを忘れて。
「小樽ぅっ!!!」
「うっ!?」
再びこみ上げるモノを押さえつけようとする小樽。しかし、ライムの声がそれを阻害する。
「も、もぉだめぇ!!小樽ぅ、ァァン、ボクの中に、中にちょぉだいぃぃぃっっ!!!」
「ラ、ライムゥゥッッ!!!」
「イク、イッちゃうぅぅぅっっ!!!」
どくんっ!
「はぁああああっ!!!」
どくっ、どくっ・・・
「あああぁぁぁ・・・・」
その大量の快感に、二人の意識は徐々に白濁していった。
(ライム・・・)
愛しさの中、小樽は心地よさに沈んでいった。
「・・・さま、小樽様?」
「ン・・・ん?あっ!!ちぇ、チェリー!?」
「どうしたんですか?そんなに慌てて・・・」
「いや、その、これは、あの・・・・」
「夢でもご覧になったんですか?汗びっしょりですよ?」
「・・・え?」
てっきり自分の恥ずかしい姿を見られたと思っていた小樽はその言葉に自分の姿を見る。
しかしそこには、多少乱れてはいるが、いつもの自分の寝起きの姿があった。
(え・・・?あれは夢だってぇのか・・・???)
「小樽様??」
「あ、いや、その、ちょっと変な夢を見ちまったよぅでぃ。すまねぇ。」
「朝ご飯もうすぐ出来ますよ、お顔を洗ってきて下さいまし☆」
「あ、ああ・・・」
(夢だったのか・・・?しっかしみょ〜〜に鮮明な夢だったなぁ・・・)
(それにしても、夢にまで見るたぁ、俺はライムのことを・・・?)
訝しげな表情で井戸に向かう小樽。しかし、彼の体にはほのかに甘い香りが染みついていた。
あ と が き
作:ども、悪平 修です。
朝の目覚め、強引に終わらせてみました。
L:強引って所が正直でよろしい。
作:基本的においらの web サイトの「チェリーの戦略」と「ライムの覚醒」の間のストーリー的なモノです。
L:でも何で最後あんななの?
作:実は着替えさせたのはライムちゃんなのですが、そのあと彼女の記憶は失われます。
だから多少乱れてますし。
理由は今後明らかにして行くつもり。
L:でも結局強引な設定、と?
作:ぐ……
L:相変わらず最低ね。
作:しくしくしくしく………………
L:……うっとおしい……
じゃ、じゃぁ、また今後☆